2019年08月25日

ロッジ・カメリア(Lodge Camellia)







これは前回のお遍路の宿についての考察の続きです。
http://fanblogs.jp/netadi/archive/391/0



第三十八番札所の金剛福寺からロッジ・カメリアまでの道のりをダイジェストでお送りします。



【お遍路・2日目】

この日のルート
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朝、第三十八番札所の金剛福寺を参拝して、そこから土佐清水市に向かって歩いてたら3~4km歩いたところで急に眠気に襲われて、その辺の段差に座って仮眠してました。

歩きながら眠気に襲われる、てどんだけww

十分に睡眠が取れないまま50㎞近く歩いてたらそりゃあ眠くなりますわ...。

そしたら散歩していた男の人に「大丈夫ですかーー?」と声を掛けられたんですが、「大丈夫です、ただ眠いだけですw」と答えておきました。


で、ちょっと仮眠して眠気も消えて再び歩き出すとさっきの男の人がいて、「(もしかして)お遍路さんですか?」と声を掛けられて、そのまま一緒に歩きながら話をしていました。

お遍路に関してすごい詳しい方で、後で名刺もらったんですが、有田さんといってお遍路さんの休憩所をされてる方でした。

しばらく一緒に歩いてると、松尾という集落に有田氏が営む休憩所・雪壽庵があって、招待されました。



休憩所・雪壽庵
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まずコーヒーを淹れてもらって、お土産におにぎりとお茶とお菓子と麦わら帽子まで頂きました!!


すごい手厚い接待です。



お接待の数々
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お遍路さんの休憩所は以前一回だけ立ち寄ったくらいで、お接待も2回しか受けたコトがなかったんですが、こんなにも手厚くもてなしを受けたのは初めてです。

四国のお接待文化、素晴らしい!
でも恐縮しきりです...。

ちなみに有田さんも以前お遍路さんで、身体をこわして2周目の途中でリタイアしたとのコトでした。

有田さんは「月の光できびなごを焼く」という遍路小説を自費出版しているとのコトで、お世話になったお礼に宣伝しておきます。(後で自分もAmazonで購入しようと思います)


その有田氏がオススメする宿が、ロッジ・カメリアという3000円で1泊2食付というお遍路宿でした。

その宿に行くには次の三十九番の延光寺までの想定していたルートとは違って、来た道を戻らないといけないんですが、打ち戻りという正規のルート上にあって
しかも土佐清水からの距離もほどほど(13km)だったので、打ち戻りしてそこに泊まるコトにしました。

テント、寝袋がなくて装備がないままの非常に不快適な野宿が続いてて睡眠もあまり取れてなかったコトもあって、ちょうど良かったです。


ここはアゴダからの予約はもちろん、インターネットからの予約は出来ないんで、電話予約か直接行くしか方法はありません。

直接行って「今日泊まれますかー?」と言って満室だった時のリスクが高いんで事前に電話してみました。

お遍路宿としては激安ですし今日の今日なんで予約でいっぱいかなーと思ってたら宿のおかみさん?っぽい方が出て、本日宿泊OKとのコトでした。
(そしてこの日は宿泊客が自分しかいなかったという...)

チェックインは12時からで、なるべく早めにチェックインしてくださいとのコトでした。

土佐清水から13㎞くらいの距離なんですが、足の裏のマメが痛いコトもあって余裕をみて「あと4時間くらいで着けそうです」と言っといたんですが、結局5時間かかりました!

時速2.6㎞という遅さです...。どんだけ!!!!




【ロッジ・カメリア】

看板
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外観
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ここは3000円で2食付きです。前払いです。

2食付きといってもその2食はお遍路でいうお接待なので、無料で奉仕されるという位置づけです。

税金的にも経費にならないので不利になると思うのですが... そういうコトらしいです。



朝食&ミレー
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チェックインしたら部屋に案内されて、すぐにお茶と朝ごはん用のパンと、お菓子(ミレー)が出されました。



風呂
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そして疲れているだろうからと、シャワー(風呂)を促されてまずシャワーを浴びました。


身支度を整えたら、すぐに晩ごはんが振る舞われました。部屋食です。

ご主人がワゴンに晩ごはんを乗っけてガラガラガラ~と部屋まで運んできてくれました。



夕食
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ごはんはGoogleのレビューにもあったように、もれなくカレー(レトルト)で、フルーツと野菜サラダと野菜ピクルスが出されました。

100%カレーが出てくるので連泊してもカレーです。(断言)

もっともお遍路の宿なので連泊するコトはほぼない、というか連泊は基本禁止のスタイルのようです。

「3000円でシングルルームでごはん付いてるしここで何連泊かしたろ!」とか考えてると多分ご主人に怒られます。


肝心のごはんは... カレーはまあレトルトなんですが、自家製のピクルスが美味しかったです。


ご主人に部屋まで食事を持ってきてもらった時にちょっとお遍路の道のりの話したら、まずごはん食べてもらって、また後で部屋に来るからゆっくり話しよう、というコトになりました。

この時ちょっと嫌な予感がしました!w(予感は的中します)

この話の内容は強烈だったんで別途記事を書いてます。
http://fanblogs.jp/netadi/archive/396/0


この日はもう疲れた、というか睡眠時間が絶対的に足りていないので21時には寝ました。

次の日の朝は早く起きないといけないし...。

ご主人の話ではチェックアウトは最遅で8時と一般的な宿よりは絶対的に早いんですが、歩き遍路なら5時くらいで明るくなったら出ていくのが普通で、そうするように促しているとのコト。

促すというか、叩き起こすと恫喝(?)されました。おそらく冗談だと思いますが...w

(そしてもちろん連泊はアカンと仰ってました)


朝は前日にもらったパンと、ドリンクバーのドリンクとスープを自分の好きに頂く感じのスタイルでした。(これもGoogleレビューに書かれてたのと全く同じ)


そしてごはんを食べてすぐにチェックアウトしようとしたんですが、ご主人の姿が見当たらなかったので、挨拶なしで宿を出ました。

この時、朝の5:30。雨がしとしとと降ってました...。

その後、雨が降っててマメが痛くて、とあまりのコンディションの悪さに5.3㎞歩いたところであえなく挫折したワケですけれども。



【その他レビュー】

玄関
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館内
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館内は5年前に建てたというコトで清潔にもされていて非常に綺麗です。

この宿で2食付いていて3000円であれば安いと思います。(お遍路宿では自称ナンバーワンらしいです)



ランドリー
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洗濯機は自由に使えます。乾燥機だけ100円必要です。



部屋
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部屋
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部屋はシングルの部屋で、すっごい綺麗にされてます。

エアコン、テレビ、机、イス、ベッドがあって、必要十分です。

ベッドのシーツは予め敷かれていました。


何でも5年前に大阪からここにやってきてこの宿を夫婦で経営されているのだとか。

これで3000円なら全然アリです。

接待も手厚いし...。



お接待
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お菓子、ジュース、スープ類が無料です。(お接待の一環です)






総評・備考


ここのご主人の講話が人によっては不愉快になるコトがあるらしいです。
確かに主観がもの凄くて、タニハウスで出会った僧侶を思い出しました...。



総合評価 4.0
 料金   3.0
 快適度  3.8
 設備   4.5
 サービス 4.8
アメニティ シャンプー、コンディショナー、洗顔フォーム、石鹸、タオル、バスタオル
ファシリティ トイレ、シャワー、風呂、ランドリー(無料)
ファシリティ(部屋) コンセント、机、ベッド、イス、ハンガー、テレビ、エアコン
サービス コーヒー、お茶、朝食、夕食、お菓子(お接待用)
セキュリティ 玄関鍵
部屋 和室(1人用)
料金 3000円
予約 電話
宿泊日 2019/8/18
チェックイン 12:00
チェックアウト 8:00
外国人:日本人比率 1:0
男女比率 1:0
収容人数 4
Web なし







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2019年08月22日

THE STAY OSAKA 心斎橋






歩き遍路の区切り打ちから戻って、大阪で宿を取りました。

今回のお遍路の模様(顛末)はコチラから。
http://fanblogs.jp/netadi/archive/391/0



で、アゴダで大阪の宿を調べてると、良さげな宿、というかマイナス要素が見つからなさそうな優等生的な宿(ゲストハウスです)を見つけたので予約しました。

THE STAY OSAKA 心斎橋です。




ここからTHE STAY OSAKA 心斎橋が最安で予約できます。




ここは結論から言うと

「そうそう。こういうのでいいんだよ、こういうので。」

という感じの宿で、概ね大満足でした。

概ね大満足、という言い方もアレですがね...

なので評価は良いです。

まぁ、野宿、野宿...と続いてたというのもあって、それに比べるとここはまるで天国、極楽浄土ですわ...。



外観
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ここは日本橋界隈で、長堀橋近くにあります。

タイトルが心斎橋となってますが、心斎橋とタイトルを付けた方が集客がいいんですかね?何か謎です。

外観は立派な佇まいです。



猫カフェみたいな??
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この宿に来た時に、隣に猫カフェならぬ謎の猫浴場というベクトルが非常に斬新な方向を向いてる店があって見入ってしまいました。

ウチの実家のネコには懐かれていないし近寄ったら「シャアァアア~!」と威嚇される自分としてはちょっと癒されたいなぁ、と思って興味アリアリだったんですが、ちょっとおっさん1人では入る勇気がなかったです...。



エレベーター
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エレベーターで2階に上がると受付があります。

このエレベーターはセキュリティカードがないと3階以上には行けません。(セキュリティがしっかりしています)


受付で、ちょっと人懐っこい感じのフランス人に受付して頂いて説明を受けた後、セキュリティカードとロッカーのキーを渡されました。



館内
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館内は非常に清潔で綺麗です。



男女共用ドミトリー
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今回は(も)ドミトリーです。相部屋です。料金的にもこのブログの趣旨的に。

この日はこのドミトリーに女性が数名いたんですが、女性専用ドミトリーがあるのに男女共用ドミトリーにベッドをアサインされているのは女性専用ドミトリーが満員だからなんですかね?



ドミトリー(共用スペース)
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ドミトリー内に共用スペースがありますが、2階の受付フロアにも巨大な共用スペースがあるので、あえてここを使う必要はないかと思います。



ベッド
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ベッドは今回下段で、ちょっと広めでした。

シーツは自分で敷くスタイルです。



ベッド
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ベッド自体は綺麗だし、寝心地もいいし、カーテンもしっかりしてるし(カーテンレールが2ヵ所折れてましたけど...)で満足です!

快適です!



ベッド(貴重品入れ)
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ベッドの横に大きめの貴重品入れもあります。



共用スペース
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共用スペース
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キッチン
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ここは共用スペースが広くてオープンですごく快適でした!

パソコン作業がはかどりました!(ていう気がします)



バー
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2階にはバーもあります。(常時誰もいませんでした)



シャワールーム
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シャワー
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洗面所
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シャワー、洗面所も綺麗です!

ただ、男女共用でこの造りだとセキュリティが甘そうな気が...。



海山丼
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この宿の近くのクリスタ長堀にある海山という店でごはん食べました。

海のモノとも山のモノともつかない海山丼です。(海のモノです)






総評・備考


再訪は十分にアリです。




総合評価 4.6
 料金   4.5
 快適度  4.4
 設備   4.5
 サービス 4.6
アメニティ シャンプー、ボディソープ、コンディショナー、貸スリッパ
ファシリティ WiFi、トイレ、シャワー、共用スペース、キッチン、エレベーター、自動販売機、ロッカー、ランドリー
ファシリティ(ベッド) 照明x2、コンセント
サービス コーヒー、お茶、紅茶
セキュリティ ロッカーキー、カード式玄関・エレベーター・ドミトリードア
部屋(ベッド) 401(2・下段)
料金 1493円(アゴダの友達割引で実質1342円)
予約 アゴダ
宿泊日 2019/8/21
チェックイン 15:00
チェックアウト 10:00
外国人:日本人比率 25:20
男女比率 2:3
収容人数  
Web なし






ここからTHE STAY OSAKA 心斎橋が最安で予約できます。







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posted by netadi at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お遍路の宿についての考察







歩きお遍路を再開するぞー!と前回、息巻いてコミットしてましたが、その道中の模様と、お遍路の宿について今回は報告・レビューしようと思います。

このブログでの宿の紹介とはちょっと異なりますが、四国に行く時やこれからお遍路さんを考えてる方は参考にして頂けたらと思います。



お遍路をしていると宿泊施設的には激安のお遍路宿とか無料宿泊所とか野宿とか、色々な格安オプションが選べます。

そして何といってもお遍路さんは野宿がステータス、言わばストイックでストリクトと思われて一目置かれるような風潮もあるので、その意味では気兼ねなくしかも周りの目を気にするコトなく野宿というオプションが選べます。(←主観です)

都心部で野宿してると、色々な人から痛々しい視線を受けるのですが、ここ四国ではそんな視線はナッシング、逆に尊敬の眼差しで見守ってもらえます。(←主観です)

なので「いい宿なかったら野宿したろ。大師さんと同じシチュエーションやし!」みたいなノリなんで宿の心配はほぼほぼしなくても大丈夫です!





【お遍路・前夜祭】

前日の松山から電車に乗って四万十市の中村まで行きました。

次の日の朝は明るくなったら歩き遍路を再開するので、宿とかには泊まらず(そもそもこの付近に安宿がない)、野宿するコトを決めてました。

野宿といっても寝袋とかテントとかいう装備がないのでかなり本格的な野宿となります。

でもこんなコトもあろうかと100均でアルミシート2枚買ってたので、最低限の万一の事態にも対応は出来るようにしておきました。

で、野宿場所を四万十市の中村駅付近で探してたんですが、古津賀駅付近の道路沿いのベンチか、以前利用したコトのある古津賀駅の待合室かを最終野宿候補地に絞りました。



古津賀駅付近の道路沿いのベンチ
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古津賀駅の待合室
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思案の結果、古津賀駅の待合室を選択しました。

ここは雨風を凌げて、イスがベンチシートタイプになっているのでまあまあ快適です。

快適と言っても絶対的なレベルで言ったら不快的この上ないですけどね!(野宿の方がマシ、と自分がブログで呟いてる時がありますが、実際そんなコトはない)

以前お遍路歩きの時にここで野宿した時は、季節的にも寝袋を持ってたというのでもまだ快適だったワケなんですが...

ただ、ここで寝るのはその時ちょっと怖い体験をしたのでそれが引っ掛かってたワケなんですよね...。



そう、
あれは前回のお遍路歩きの時、古津賀駅で地面に寝袋を敷いて寝てた時なんですよ。

深夜2時か3時くらいにちょっと物音がしたのか何かの気配を察知して目が覚めました。

で、起き上って周りを見ると、すぐ傍に誰かがいるんですよ!

深夜の電気もついてない暗い待合室に! 誰もいないハズの待合室に!!

びっくりして動けずに固まってるとその人がスクっと立ち上がって、あ、いよいよ何かされるのかな... 終わつタ....

と思ってたら、


「どうも、こんばんはー!」


と挨拶してきました。

こっちも

「あ、どうも...」

と言ったら、その男はそのまま立ち去って行きました...。

この間4秒くらい。

放心状態でした...。


ちょっとワケが分からなかったんですが、後からよくよく考えてプロファイリングしてみるとどうも自分のバックパック(荷物)を狙ってたホームレス(推定)だったんじゃないかと思ってます。

自分が寝ていたので傍にあった荷物を物色しようとして近付いて来たけど、その時の気配(物音)で自分が起きたんで慌てて立ち去った、という仮説が濃厚です。

まあ真相は分かりませんが、あの時のたった4秒間ですが、凄く長い時間に感じられました。



というちょっと怖いコトがありました。

まあ、それはその時に偶然、低い確率の悪いクジを引いたくらいに考えて、それ以外を考えたらそこそこ快適だったのでこの古津賀駅にしようと決めました。

結果、前回のような事件は起こらなかったんですが、快適かというと... 屋根もあって雨風は凌げる感じだったんですが、なにぶん季節的に蚊の襲来が激しくて、それが気になってほとんど寝れませんでした...。

やはり快適に野宿をしようとしたらある程度の装備は必要だと思った次第です。

冬場は寒いし、夏は蚊が多いし、春秋は早朝冷え込むし、周りからは丸見えだし、で寝袋かテント、もしくはその両方がないと少々というかかなりキツいですねやっぱ。





【お遍路・1日目】

歩き遍路初日は中村から43km先の足摺岬まで歩いて、足摺界隈で野宿しました。



経路
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途中、余りにも暑すぎて川で泳いだ(久百々川)
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ていうか最初、足摺岬の6~7km手前にお遍路さんの無料休憩所(宿泊所)を偶然見つけたんで、そこで泊まろうと思ってたんですけど...



お遍路さんの宿
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慣れないサンダルで歩いてたんで、足の裏に靴擦れのマメが出来てそれが潰れてかなり歩くペースがダウンしてたし、今日はここまででいっか!てなって。

で、自分1人だし気兼ねなく泊まれる!と思って、比較的綺麗目の毛布をチョイスして、ベッドメイクして仮眠を取ってました。

この時午後5時半くらい。



ベッド
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で、蚊も多くて刺されたりしてたんですが、おそらくすっごい熟睡出来てたと思います。


でも、急にモノ言えぬ不安に襲われてハッ!と目が覚めました。

この間1時間くらい。

ちょっとこの不安は何からくるモノかは分からないんですが、とにかくここに泊まると何か良からぬコトが起こると本能が察知したんで急いで身支度して足摺岬を目指しました。

もう18時半過ぎてて、日が暮れるまでに足摺岬に辿り着かないと外灯のない真っ暗な山道を歩かなければならないリスクがあったんでそれはもう足早に。

結局それまでは足の裏が痛かったんですが、やはり恐怖を感じるとアドレナリンかドーパミンかよく分かりませんが分泌されて痛みや疲労を感じなくなる気がします。

ていうかなってました。

実際、山の夜の怖さは以前の歩き遍路で経験していて、夕闇迫る鶴林寺から太龍寺に続く登りの山道で、その時も疲労困憊だったにも関わらず闇の恐怖により自分でも驚くくらい速く歩けて通常時では考えられないパフォーマンスが発揮されてましたし。
結局その時は日が完全に落ちて真っ暗になりましたが、山の頂上付近まで辿り着いて太龍寺の山門のベンチで寝袋に入って寝てました。
周りはオオカミとかコヨーテとかクマとかが出てきそうな山間部で、もちろん誰もいないし怖かった記憶しかなく、寝袋から顔も出せない夜を過ごしたワケなんですがね...。


このお遍路休憩所は無料開放されてるだけあって、メンテナンスはほぼされてなくって、電気はないし、扉は開いたままだし、家屋の中は荒んでいて布団に至っては薄汚れて湿ってたし、虫の亡骸とか生きてる虫もいたんでちょっと気になってたとこはあったんですが、それはそんなに問題ではなくって、周りが薄暗くなってくるとやはり何か分からない得体の知れない恐怖がありました...。



エイリアン(フェイスハガー)
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部屋
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お遍路さんの宿内部
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大師様おった
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雨風は凌げるし、ベンチで野宿よりは遥かにマシかと思ったんですがね...。

この時は人見知りの自分も、誰か知らない人でもいいからいて欲しいと痛切に思いました!


結局19時半過ぎたあたりでやはり真っ暗な山道を2kmくらい歩く羽目になったんですが、やはり決断して足摺岬まで来て良かったと思いました。

足摺岬で急にぱぁ~っと温泉街の灯りが広がって、この時は凄く安心しましたね。


この日は当初からこの文明を感じる足摺岬あたりで野宿しようと考えていたのもあったので、当然シャワーとか風呂に入れないので、そこは足摺温泉の足摺テルメというちょっと高級な感じのする宿風呂で日帰り入浴しました。

レビューはコチラ。
https://ameblo.jp/netadi/entry-12510238240.html


ここは23時まで営業しているので、すごく使い勝手がいいです。

温泉好きの小生としては足摺岬まで来たのはまさにおあつらえ向きでした。
ラジウム泉という自分好みの泉質ですし。


そして温泉で疲れと汚れを落としたあと、野宿場所を探したんですが、事前に目星をつけてたジョン万次郎(略してジョン万)の銅像のある公園は野営禁止の張り紙がしてありました...。
(なんて酷いコトを!)

なので次に目星を付けていた温泉街のバス停のような休憩所のベンチを間借りしました。



雨風凌げそうなところ
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ベッドメイク
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温泉街の中心付近にあって人通りが多そうなんで、ちょっと憚られたんですが...。結果的には夜間は人通りはなく、静寂そのものでした。

人通りは朝方に新聞屋さんの配達くらいでした。


で、実際の寝心地はと言うと...

寝心地云々はもはや期待は出来ないんですが、それよりもやはりここも蚊が多くてそれが気になって十分眠るコトが出来ませんでした...。

前日の反省を活かして蚊取り線香を買おうと思ったんですが、この辺りにコンビニはおろかそんな防虫装備を売ってるお店はなくって昨日の装備のままだったのが敗因です。

朝、もうかなり疲労とストレスが溜まってるのが自分でも感じられたし、限界に近付いてました。

やはりテントか最低でもシュラフが必要だと再認識した次第です。

アルミのシートだけでは装備が弱すぎるのを痛感しました。(2回目)





お遍路の続きはコチラ。
http://fanblogs.jp/netadi/archive/393/0







総評・備考







総合評価 2.6
 料金   5.0
 快適度  0.1
 設備   0.1
 サービス 0
アメニティ なし
ファシリティ なし
ファシリティ(ベッド) なし
サービス 
セキュリティ 
部屋(ベッド) 
料金 0円
予約 
宿泊日 2019/8/14
チェックイン 自由
チェックアウト 自由
外国人:日本人比率 0
男女比率 
収容人数  
Web なし





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posted by netadi at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | お遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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